マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

史上最悪なマーケティング担当者になるための6つの方法

マーケティングに精通したい。そう思って色んな本を読んだり、セミナーに出席して一生懸命勉強している人が多いが、そう簡単にマーケティングの知識を学習し、実践で活かせるようにはならない。まあ、そんな簡単に習得できないからこそ面白いのではあるが、手っ取り早くマーケティングのスキルを身に着けたいと思う気持ちも分からなくもない。

そこで、今回は私がこれまで多くのマーケティング担当者に出会ってきた中でも、「こりゃダメだ」と感じたマーケティング担当者の特徴についていくつか紹介したいと思う。きっと、こうすれば優秀なマーケターになれると言われるよりも、こうしちゃいけないと言われた方が読む人にとっては印象が強くなるし、自分自身がそうなっていないかのチェックにも使えると思うだからだ。

■事例をそのまま適用する

まず、1つ目は「事例が大好きなマーケター」である。私も昔はそうだった。事例を読むとなぜか自分も出来るような気がしてくる。成功者の考え方に沿って実践すれば同じような結果になるのではないか?と感じてしまうからだ。

しかし、多くの本や記事でも述べられているように事例が役に立つことは殆どない。その一つの理由は、成功する場合は、その企業特有の条件などが関係していることが多いからだ。そもそもであるが、みんな同じようなことをすれば誰も成功しない。しかし、成功する企業というのは、その企業独自の考え方や制限などが発端となっていることが多い。だからこそ、誰も真似できないようなことが出来て、成功する可能性が高まるのだ。そのような成功事例を真似ても意味がないのだ。

もう一つの理由は、世の中のネット記事の事例というのはかなり嘘臭い。イベントやネット記事に出ている事例は、お金が絡んでいる可能性が高いことを意識しておくべきだろう。コンテンツとして面白いものにするために誇張されていたり、決して嘘ではないけど、事実とはかなり違うということが多いからだ。

■テクノロジーに過度な期待をする

次の特徴は、「テクノロジー大好きマーケター」である。上記の事例とも似ているのだが、最近ではテクノロジーを導入することで成果を出そうとするマーケターがこれにあたる。もちろん、MAやらDMPやらチャットボットやらを導入しても成果が出るわけがない。しかし、この類の人の多くは、能力がなかったり、これ以上やれることが思いつけないことが大きな原因になっているように個人的には感じている。自分自身、やれることや考えられることに限界を感じているからこそ、ツールに極度な期待をしてしまうのだと思う。

だからこそ、テクノロジーを導入しても何も施策を打てないのだ。マーケティングテクノロジーはマーケターのためのツールである。マーケターにアイデアや考えがなければテクノロジーはゴミでしかない。しかし、こういったテクノロジーに頼ろうとする人に限って何の策も持たずに導入を決めてしまうのだ。

■教科書通りにやる

次の特徴は、「教科書マーケター」である。この類の人も結構いる。とにかくフレームワークに当てはめて考えようとする。別にそれは良いのだが、それに終始してしまうことが一番ダメである。本来企業の課題というものは、フレームワークや教科書に載っている考え方に当てはめても解決できない。なぜなら、企業の課題は企業ごとに異なるものであり、汎用的なフレームワークや考え方だけで解決できるものなどないからだ。だから、とっかかりとしてフレームワークや教科書の考え方を適用するのは良いのだが、ダメなマーケターは、企業の課題に向き合うよりも、フレームワークや教科書の考え方に沿っているかどうかの方が気になってしまうのだ。このような人は、企業の課題を解決したいというよりも、フレームワークや教科書の考え方を使ってみたいという意識が強い人だ。

本気で問題を解決しようとは思っていないのだから、そりゃ解決できるわけがない。

■失敗を無視する

次の特徴は、「失敗から学ばない」マーケターである。これも良くも悪くも多い。とにかく忙しいマーケターとしては、今実施している施策で手一杯になってしまうことがある。私も、その気持ちはよく分かるのだが、しかし、一方で分からないのは、それで満足していることである。マーケティングをやっている以上、自分の考えた施策がどれだけの効果を生み出したのかが気になるはずだ。しかし、そのようなことを考えるというよりも、どこか一生懸命やったからいいでしょ。的な感じを受ける。こんな仕事のどこが面白いのだろうか?

バブル期であれば、この考え方でも良いのだろうが、現代においてはまったくもってリストラ対象である。

■変化しない

次の特徴は、「変化しない」マーケターである。顧客は常に変化しているものである。そして、企業はその変化を敏感に感じ取り、企業も変化しなければ生き残ることは出来ない。しかし、人間というものはどうしても変化を嫌う生き物だ。やりやすい方法、決まった方法というのは実に人間を安心させる。しかし、それはマーケティングにおいて最悪である。

今のやり方は、あと数年もすれば効果がなくなるものばかりだろう。そのことを認めず、やりやすさや成功体験に縛られることはマーケターとして衰え始めている証拠だと考えるべきだろう。マーケターは、常に好奇心をもって顧客と寄り添い、常に新しい施策を考え続けなければならない。

■考えない

最後の特徴は「考えない」マーケターである。今回の記事は、このことを言いたくて書いたようなものである。気づいている人もいるかもしれないが、上記に書いた特徴は「考えない人の特徴でもある」。自分で考えないから、事例やテクノロジー・教科書に頼るのだし、考えたくないから、失敗を無視して、変化しないのである。

しかし、マーケティングの仕事から考えることを抜いたら、何も残らない。誰でも出来るような仕事でしかなくなるのだ。そんな仕事に価値はないのである。考えることは、マーケティングに限らず仕事の基本である。しかし、この考えることを放棄しているかのような人が沢山いるのだ。忙しすぎて考えることが出来ない人もいるが、それは価値を生み出していないと自ら宣言しているようなものである。

以上、私の個人的に感じる「最悪なマーケティング担当者になるための6つの方法」であった。もし、史上最悪のマーケターになりたいのであれば、上記の6つすべてを実践すれば、絶対に史上最悪なマーケターになれるはずだ。ぜひ、実践して欲しい!

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