マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

てんちむの炎上に見る人間関係の大切さについて

てんちむというYoutuberをご存知だろうか?登録者数100万人を超える人気Youtuberなのであるが、彼女が今炎上している。彼女はモテフィットというナイトブラをメーカーと共同開発ということで発売している(実際には広告塔的な役割だが)。そして、彼女自身がこのナイトブラを使って胸が大きくなったような発言をしていたのであるが、その発売の2年ほど前?に豊胸手術をしていたことが判明したのだ。その事実を本人も認めたため、「モテフィットで胸が大きくなった」というような発言が詐欺に当たるのではないか?ということで炎上しているのだ。

正直なところ本当のところは分からない。このような情報が漏れた経緯や法的にどう問題なのか?詐欺に当たるのか?などなどは専門家ではないので分からない。ただ、今回の件で私が興味を持ったのは、てんちむの炎上案件の事実が発覚してからの対応である。つまりは、地に落ちたイメージをどう回復していくのか?という対応の仕方である。個人のイメージをいかにして回復させていくのか?個人の時代を迎えようとしている日本において何かヒントになるものを得られるのではないか?と感じたのである。

批判

今回の炎上での多くの批判は「詐欺ではないか!?」という疑惑と「海外で大麻を使用したこと」である。しかし、「海外で大麻を使用したこと」については違法性はないだろう(SNS上の意見)ということであまり騒がれていない。どちらかと言えば、問題になっているのは「詐欺ではないか!?」ということだ。中には非常に辛辣で明らかに誹謗中傷と受け取れるコメントも多く、いつも通り何も変わらない光景が繰り返されている。どんな炎上案件でもそうだが、このような誹謗中傷をする人というのは大体はその一時の感情に任せて書かれたもので、その数分後にはどうでもいいと感じているものである。その時の一時の怒りを何も考えず感情に支配された状態で書き込んでしまう。

謝罪

てんちむは、この件が発覚して謝罪動画をアップしている。内容は誰もが想像できるような謝罪動画である。黒の服で深刻な表情で謝罪している。ここまでは正直なところよくある炎上に対する対応である。他にもSNSなどでも謝罪文を掲載して、SNSとYoutubeの更新が止まった。

この動画も、他の謝罪動画と同様に非常に多くの再生数(420万回[2020/9/10現在])と非常に多くの低評価(9.6万[2020/9/10現在])が付いている。ちなみに高評価は4.5万[2020/9/10現在]である。Youtubeのコメントには「国民生活センター」に連絡しようと煽ったり、批判する書き込みがほとんどである。また、コメントをてんちむが削除しているのでは?ということもSNS上やコメント欄で批判されている。

なお、面白い点が1つある。それはYoutubeコメントでは批判ばかりでポジティブなコメントを見つけることが困難なくらいなのだが、てんちむのTwitterやInstagramでは決して批判が多くないのだ。むしろ、応援コメントのほうが多いと感じさせるくらいだった。原因は分からないが、各プラットフォーム毎に表示させるコメントが制御されているのか、もしくはTwitterやInstagramまで行ってわざわざ批判する人がいないからだと思われる。特にInstagramで音声のみで生配信をしたときには殆どが応援コメントで埋め尽くされていた。このような現象は、批判する人はてんちむのファンではなく、偶然この件を知って一時的な感情に任せてコメントしていることを証明している。突然始まった生配信にアンチは気づけないのだ。その原因は間違いなくTwitterもInstagramもフォローしていないからだろう。だから、告知なしで始まった生配信を見ているのは本当のファンしかいないという構図になったのだ。批判コメントをする人はどのような人であることがよく分かる現象であった。

他Youtubeチャンネルへの出演|朝倉未来&エド

このまま数か月動画をアップしないでほとぼりが冷めるまで待つのかな?と思っていたのだが、1週間も経たないうちに動画上にてんちむが登場する。しかし、自分のチャンネルではなく以前から何度もコラボしていた朝倉未来のチャンネル(登録者149万人)に突如登場したのだ。動画では朝倉未来がてんちむの薬物使用疑惑について検査して確かめるという内容で検査機関に出向きその場で検査するというもの。結果は陰性だったわけだが、その前後でてんちむから今回の炎上に対する思いや今後について語られていたのが印象的だった。「Youtubeは辞めようかと思っている」とか、「ファンを裏切っていたことは間違いなく大変申し訳ない」旨を話していた。

この動画をどちらから撮影しよう言ったのかは不明だが、いずれにせよ自分のチャンネルで自分の口からどんなに説明したところで何の信用もないと考えたことは間違いないだろう。また、他の第3者(朝倉未来)からの「Youtubeを辞めるのは違う」という主旨の発言は、ファンのみならずてんちむのアンチにも少なからず影響があったものと考えられる。てんちむと朝倉未来がそれを狙ったのかどうかは不明だが、いずれにせよ効果はあったと考えられるだろう。

さらに、てんちむはその数日後、エドというYoutubeチャンネル(登録者100万人)にも登場する。そこでは、エドが弁護士とともに今の心境や今後のことについて問い詰めるという構図の動画であったが、エドが弁護士を同席させ「詐欺」と言われていることについて法律家としての見解を聞いている点などから明らかにてんちむを応援するために撮影していることが明らかであった。実際、弁護士からてんちむの行為が法律的には問題がないという発言があり、その理由としては一般人が認識する詐欺と法律的な詐欺に違いがあるためであるという説明があった。明らかにエドはそれを言いたくて弁護士を同席させている。

その他にもYoutubeコメントをてんちむが削除しているのではないか?という疑惑や豊胸手術をした正確な日時やモテフィットを発売した日時を聞き出す等しており、てんちむが自ら言いにくいことをエドが聞くことで説明させてあげていることがよく分かる動画になっていた。

第3者からの応援の効果

以上のように、てんちむの場合、炎上してから他のYoutubeチャンネルで今回の炎上についての説明や弁明がされているのが特徴である。これまでであれば、動画のアップを一定期間自粛するなどして自らにペナルティを与えるものとは違う。これまでであれば、今回のような炎上が発生した場合、何度もコラボしていたYoutuberは離れていくことが普通であった。炎上直後のYoutuberを出演させるという行為は、見方によっては自らが批判対象になってしまう可能性すらあるわけで大きなリスクがあるからだ。しかし、今回朝倉未来やエドはそんなリスクを背負いながらもてんちむを出演させている。もちろん、炎上中のYoutuberを出演させることは自身の優しさを伝えることが出来るし、再生数も稼げるという見方もあるだろうが。

また、てんちむとしても出演している時点で、どうしても言いたいことがあったと考えられる。特に法律的には詐欺に該当しないことなどは、そのまま何も言わなければ詐欺師であることを認めてしまうことになりかねないとも考えたのかもしれない。批判されるべきことは確かにあるが、否定したいことは否定したいという気持ちが伺えた。しかし、自分のチャンネルで発信しても効果がないばかりか逆効果にすらなると考えたのだろう。結果として、朝倉未来やエドのチェンネルで説明することにしたのだと想像している。

また、上述したように批判コメントをしているのは、てんちむを詳しくは知らない人であることは間違いなく、かつ一時的な感情に任せてコメントしているだけということも下手に自粛期間を設けることが意味がないとも考えたのかもしれない。結局のところ、どんなに長期間の自粛期間を設けたところで、復帰したときに彼らの不満のはけ口になるだけである。朝倉未来が言っていたように、継続して応援してくれるファンが多く存在することを一番重要視したのだろう。炎上時に最も大切にすべき存在は今現在のファンということだ。

そして、何より第3者(朝倉未来・エド)がてんちむに対してYoutubeを続けるよう応援する光景は批判する意欲を削る。特に今後も応援するYoutuberが出てきたらなおさら批判しにくくなってくるだろう。第3者から応援される光景にはそのような効果があるのだと改めて気づかされた。

ビジネスと人間関係について

今回のてんちむの件は、周囲の人間との人間関係が危機に瀕した時どれだけ重要かを思い知らせてくれる事例であった。企業であっても個人であっても周囲との良好な関係を構築できる人間と言うものは継続して発展できるというのは真理なのだと感じる。危機的状態でなくても、より成長しようとするときに協力してくれる人がいるのかいないのかは、大きな違いを生み出すことになる。どんなビジネスの世界でも上に行く人は人間関係を構築することが上手な場合が多いのはそのためだろう。ビジネスは結局のところ人間同士がやるものだからだ。

上記に書いたことは、想像で書いていることもあるのでどこまで本当のところなのかは分からない。てんちむが裏ではどんな人なのかも知らない。実際、親友であった人間から秘密を暴露されているのだからきっと嫌な面もあるのだろう。しかし、リスクを冒してまで協力してくれる人がいるということも確かであり、そのような人が周りにいるという点において、てんちむの人間性が垣間見れるのであった。人は誰でも嫌な面を持っているものであるが、そこだけを見て批判することもまた違うのだろう。もちろん、どうしようもなく嫌いになってしまうこともあるだろう。しかし、嫌われた方はそのことを過剰に気にすることはないはずだ。みんなに気に入れられようとするとみんなに嫌われる。周囲にまだ信用してくれる人がいるのであればその人達を大切にしていけば良いのだ。

今回のてんちむの炎上案件で、勝手にそのようなことを感じたのであった。

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