マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

高須院長のサッカー五輪ナイジェリア代表への財政支援の思惑

高須クリニックの高須氏がサッカー五輪ナイジェリア代表に3900万円の寄付をしたことは多くの人が知っていることであろう。日本代表との対戦相手だったこともありトラブルが日本で大きく報じられ高須氏がツイッターで財政支援を表明した。それに反応したのがナイジェリアでサッカー関連の仕事をしている日本人で、その人の仲介があってナイジェリア代表とのコンタクトに成功し、実際に財政支援を実施するところまでやってのけてしまった。この高須氏の「行動力」には脱帽である。

それにしてもである。この高須氏の一連の行動によって高須クリニックの印象はかなりポジティブなものに変わったことだろう。このニュースによって、多くの人に高須クリニックへの何らかの感情の変化をもたらしたことは間違いない。普通、このような感情の変化を一般消費者に引き起こすためには、ブランド戦略のコンサルティング会社に依頼すれば3900万円どころの話ではない。媒体費などなんやらで億単位のお金が必要になる。特に今回のように高須クリニックの名前は知っていても何の印象も持っていない多くの人にこれだけの感情の変化を起こさせるにはトンデモナイお金が必要になるのが普通である。

高須氏のこの「行動力」によってたった3900万円で実現してしまうところに高須氏のすごさがあるのだと私は思う。高須氏が本当にこんなことを考えて行動していたのかはわからないが現実としてポジティブな印象を最小のコストで実現したことには間違いない。大体このようなことを実現してしまう人は、行動力はもちろん至る所で情報収取をして自社にとって最高の施策は何かを考えているものである。今回の件も、高須氏がそれを常に考えていたからこそ実現したことなのかもしれない。

マーケティング業界にいる人であれば、マーケティングにおける社会的貢献の重要性についてはご存知だと思う。社会の一部としての一企業がどのような貢献をするのかについて表明し実現していくことが、自社のマーケティングに大きく影響する。今回の高須氏の行動も一種の社会貢献の部類に入ると思うが一般的な企業のそれとは大きく違うのは、「スピード」だと思う。

もし、高須院長がオリンピック終了後に支援を表明していてもここまでの消費者の反応は得ることが出来なかっただろう。多くの人はオリンピックが終われば過去のものとして扱い、他のことに興味関心が移ってしまう。そうではなく、オリンピック開催中という消費者の興味関心が高まっているときに実施したからこその効果であると思う。

マーケティングというのは経営判断と結びつくことが多い。「マーケティング=経営」であると言われるが、今回の件で感じたことは、最高のマーケティング戦略があってもそれを実行する経営者の「行動力」と「スピード」がなければマーケティング戦略なんて何の効果も生み出さないということである。経営とマーケティングが結びついていなければ、今回の件もなかっただろうし、経営とマーケティングが結びついていたからこそ今回のような大きな効果を生み出すことになったのだと思う。

消費者の移り変わりが早いと言われる現代において、高須氏のような「スピード」と「行動力」のある人間でなければ生き残れないと考えるのは当然のことだ。マーケティングを最も上手に活用するのは高須氏のような人間なのだろうと感じた。

ブランドの最近記事

  1. ナイキ「フルマラソン2時間切りへの挑戦」プロジェクトのコミュニケーション戦略の狙い

  2. 高須院長のサッカー五輪ナイジェリア代表への財政支援の思惑

  3. ブランドはブレインストーミングでは作れない。

関連記事

ブログへのご支援は「PayPay」で!

2019年12月
« 11月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
PAGE TOP