マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

LINEスコア等は顧客のどんな課題を解決するのか?マーケティング不在のサービスとはまさにこのことではないか?

LINEスコアが始まるそうだ。いくつかの質問に回答することで個人のスコアが割り当てられるそうだ。そして、そのスコアの数字によってクーポンが使えたり、割引が使えたりするそうである。私も以前、J.Scoreというアプリを使ったことがある。そのアプリは性格診断のようなものに回答すると初期スコアが割り当てられる。そして、健康的な生活しているかどうか、学習をしているかどうか、睡眠をどれだけとっているか、お金の支出管理がきっちりしているかなどの日常生活の振る舞いをデータで提供することで改めてスコアが算出される仕組みであった。

このアプリには歩数計機能があり、それを日常的に利用していくことでスコアが上がっていくのだ。また、ビジネス書の要約コンテンツもあり、それを読むことでスコアが上がる。睡眠も計測することで十分な睡眠をとっていればスコアが上がる。収支管理も入力する手間はあるものの、正しいお金の使い方をしていればスコアが上がるのである。

このアプリを使ってみて思ったことは、自分自身の管理が苦手で、自身の生活をスコアに変換してもらうことで一般的に良いとされる生活を継続させるためのモチベーションになる可能性はあるかもしれないということだ。一つ一つの行動は非常に面倒なことであるが、スコアに換算してもらうことで自分の行動が見える化されることで継続が出来るのかもしれないと感じた。

しかしであるが、このようなスコアビジネスはあまりにも利用者にメリットが少ないと感じるのは自分だけではないはずだ。私が最も違和感を感じるのは、誰かが決めた枠の中にハマらなければスコアが上がっていかないということである。そのような無理のある生活を強いる意味がどれだけあるのか?という疑問を感じるのである。

そもそもであるが、運動することは誰にとっても良いことではない。きっとこのアプリでは運動量が多い方がスコアが高くなるのだろうが、しかし、適切な運動量は人それぞれ違うわけで、運動量が多ければ良いと一概には言えないからだ。

さらに、お金の収支機能も貯蓄が増えていくようなお金の使い方をしているような人がスコアが高くなるのだろうが、それも人それぞれ人生の目的が違うようにお金の使い方は異なる。夢を追っている人にとってはどうしてもお金が必要で貯蓄どころではないわけで、目的が違うのに貯蓄が増える方が良いと決めつけられることに違和感を感じるのだ。

次に疑問なのが、そのようなそもそも自分自身に合っているか分からない生活を続けることで得られるメリットがあまりにも少ないことである。百歩譲って、これらアプリのシステムによって決められた価値観に自分自身を当てはめることが良いとしよう。しかしである。このスコアが高くなっていくことによって得られるメリットは、お金を低金利で借りることが出来るようになったり、どこかのお店の割引クーポンが使えるようになるくらいなのである。お金を蓄えさせておいて低金利で借金できるようになるって何だよ!という感じである。

毎日の運動履歴やお金の収支、睡眠時間といったデータを入力することの大変さに比べてあまりにも得られるメリットが少ないし、あり得ないのである。これなら、楽しく収支管理できるアプリだとか、ナイキなどのランニング用アプリとかを使った方がよっぽど楽しい。このアプリは散々データを送信させた挙句、楽しくもなく、ほんの少しのメリットしか提供しないと感じてしまうのである。

もしかすると、多くの日本企業は中国の信用スコアが成功しているために、同じようなサービスが日本でも出来ると考えたのかもしれない。しかし、中国の場合は、国が主導してこの仕組みを導入し、信用スコアは国からの国民への評価という位置づけにしている点において全く違う。中国では、信用スコアが高くなければパスポートも取れなかったりして本当に不便になるという危機感があるからこそ広まっているのである。決して、喜んで信用スコアを上げようと躍起になっているのではない。

しかし、日本企業はそのことを知ってか知らずか、中国の真似事をしているだけである。そんなことで誰がスコアを上げる努力をするというのだろうか?

これらスコアアプリは、「とにかく企業の個人情報が欲しいです!」感を全面に押し出した顧客を無視したサービスであると言えるのではないだろうか?このアプリは、顧客のどんな課題を解決しようとしているのだろうか?企業側の課題は解決できるかもしれないが、顧客側には何があるのか?このサービスは、企業にだけメリットがあり顧客にはメリットがないサービスなのではないか?このサービスには顧客の課題を解決するというマーケティング視点はあるのだろうか?そんなことを感じたのである。

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