新しいアイディアや良い企画が生まれる時は大体同じようなシーンであることに気づかされることがあります。私の場合は、非常にリラックスした状態から集中し始めた時にほとんどの場合良いアイディアや良い企画が浮かびます。
図にしてみると集中し始めた時が最も良いアイディア・企画が浮かび、時間が経過すればするほど良いアイデア・企画が生まれる可能性が低くなっていくイメージです。
なぜこんなことが起きるのだろうかと考えると、きっと休憩をすることで集中力やらエネルギーが蓄積していくからだと思うようになったのです。そして、集中し始めるとまたその集中力が段々と減少していくのではないかと。
このパターンに気づいた私は、早めに休憩を取るようになりました。世の中の多くの人は「死ぬほど頑張れ」とか言う人が多いですが、良いアイディアや企画を効率良く生み出すには出来る限り「休憩と集中」を数多く繰り返すことであると私は考えるようになったのです。
とは言っても、「長時間死ぬほど考えること」が間違っているとは決して思っていません。というのも、私自身そんな時期を経験しているからです。今思えばですが、この「長時間死ぬほど考えること」があったからこそ、自分自身にとって最も効率的な方法に気づけたと思うからです。
人間の性質は人それぞれです。ある人の成功法則を完コピしたところで、違う人間が実践するのであれば全く意味のないものになるのはむしろ当然のことです。(参考になることはよくありますが)だから、本質的には自分自身にとっての最も効率的で効果的な手法を見つけ出すための苦悩するステップがどうしても必要になってきます。それを乗り越えてこそ、本当の意味での成長があるのです。だからこそ、人の成功法則を単純に真似るだけでなく、「長時間死ぬほど考える」経験は絶対的に必要なのだと私は思っています。
世間一般のおじさんたちが「長時間死ぬほど考える」と言うのは、そんな経験をして成長してきたからに他ならないのでしょう。もちろん、それは一つの方法でしかないので、私は違う方法で成長するというのであればそれはいいのですが、「長時間死ぬほどやる」は時代に合わないだけであり、(かつ、死ぬほど考えるだけでは十分ではないですが)成長するための1つの方法としては決して間違ったものではないと思います。
いずれにせよ、死ぬほど考えたからこそ、「集中と休憩の頻度を高める」ことが大切なのではないかと気づくことが出来たわけです。集中して一定のところまで行ったら必ず休憩をする。しかも、しっかりと休憩すること(ここ重要)。そうすることでまた高い能力を発揮する時間をすぐに手に入れることができると私は考えるようになりました。
このことに気づいたときに、昔読んだ本のことを思い出しました。ある本で、有名なコンサルタントは「考える量よりも考える回数の方が重要である」といったことが書いてあったのですが、まさにこのことではないかと思ったのです。自分もやっとここまで来たかと思ったものです(笑)
さらに言うと、そもそも人間が集中できる時間は1時間もないというのも、あながち間違ってないんだろうなと思うようになりました。