マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

新しいマーケティングアイデアは、新しい視点から生まれる。

これからの時代、これまでの商品サービスは通用するはずがない。だから、もっと時代を変えるような「イノベーティブ」な商品サービスを発見しなければならないと、多くの企業が言います。確かにそうでしょう。多くの側面で満たされた消費者を満足させるためには、これまで歩んできた道から外れるくらい大きな変化が必要になります。

実際、ある企業では多くの社員から商品アイデアを募集したりと、様々な施策を実践しているようです。しかし、ご存知の通り、そのような取り組みから、実にイノベーティブで斬新なまったく新しい商品が生まれてくることは滅多にありません。なぜでしょうか?現場社員でさえ、全くアイデアが出てこないのでしょうか?いえ、そんなことはありません。多くの社員の中には、多くのアイデアを持っている人が必ずいるものです。社員自身がアイデアだと思っていないことも含めて、必ず何かしらアイデアを持っているものです。

では、なぜそれだけ多くのアイデアがあるのに、イノベーティブな商品サービスが出てこないのでしょうか?その原因の殆どは、全く新しく魅力的な商品に企業自身が気づけないことにあります。気づけないことはないと思うかもしれません。しかし、企業はそれが出来ないのです。

なぜなら、全く新しい商品というものは、得てして奇妙なものだからです。言い方を変えれば、自分たちが「まったく新しい!」と感じる基準から逸脱しているために、「まったく新しい」と感じることが出来ないのです。提出されたアイデアは、一定の基準から審査されることが普通です。ここダメ、あそこがダメという感じでどんどんアイデアがふるいにかけられていきます。

しかし、よく考えてみてください。その基準がその企業の成功体験に裏付けられた従来の古い基準であったら、まったく新しいアイデアが見つかるはずがないのです。以前、ソニーには現代のiPhoneと非常に似た製品を開発していた技術者がいました。しかし、ソニーはその魅力に気づくことが出来なかったのです。このような事例は、日本の至るところで起きていることなのではないでしょうか?

実際、iPhoneが発売された当初、多くの企業があんな製品は売れないと言っていました。あれは、まさにこれまでの成功体験に裏付けられた基準からiPhoneを見ていたからに他ならないのです。しかし、全く新しい魅力的な商品というものは、従来の基準から逸脱しているからこそ全く新しく、魅力的なのです。そのことになかなか気づけない日本企業が多いのです。いや、もしかすると気づいているのかもしれません。しかし、それを変えることが出来ないのかもしれません。

いずれにせよ、まったく新しいアイデアというものは、バカバカしく、奇妙で、笑われるようなものだということです。革新的なアイデアを提唱した人たちは、失笑されている人たちです。

もし、本当に新しい何かを生み出したいと思うのであれば、自分自身の価値観や視点からものごとを見ないことです。視点を変えることを意識して取り組むことで、新しいものを生み出すことが出来るのです。今回は、新商品を開発する上での事例を紹介してきましたが、新しさを求めるという点においては、やり方は同じだと思います。問題解決にしても、多くの場合は視点を変えることで一気に解決に向かうという経験は、皆さんもあるのではないでしょうか?

マーケティングにおいても同じです。顧客を違う視点から見てみると新しいアイデアが浮かんできます。また、商品を違う人の視点から見ることで全く違う世界が広がります。新しさは、視点の新しさであることを意識し、自らの仕事に取り組んでいけば、新しい価値を生み出すことが出来るはずです。

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