【注意】この記事は単なる思考実験なので、新型コロナウィルスへの正しい解釈及び対策ではありませんのでご注意ください。
中国武漢で発生した新型肺炎(コロナウィルス)が徐々に拡大してきている。
これらウィルスを抑え込むために何が必要なのかについて、勝手ながら今ある情報をもとに考えてみたい。
まず、今回のコロナウィルスについて私の知っている限りのことを記載する。
・コロナウィルスの感染力
感染力は、インフルエンザやSARSと比較すると弱そうであると考えられる。というのも、インフルエンザやSARSは1人の感染者から1人~3人に感染させる力があるとされていたが、これまでの情報によると1人の感染者から1人への感染程度の力であると考えられています。
・毒性
毒性については、あまり情報がなかったので、感染者数と死亡者数の割合を過去のSARSなどと比較して毒性を想定してみたい。現在のところ感染者は発表によると543人、死亡者が17人となっている。これは致死率が約3%程度といったところである。一方、SARSでは致死率が10%程度であったことからすると今のことろ新型コロナウィルスはSARSほどの毒性を持っているとは思えないと考えられる。
・治療方法
今のところ対処療法しかなく感染者の体力次第ということになる。
・死亡者の年齢層
情報をまとめきれていないが、一つ一つのニュースを見ていると、60歳以上の高齢者が死亡している例が多いようだ。また症状が軽い人が多いようで、感染者の中でも重症化するのは一部とみられる。かつ、死亡者の多くは感染前から持病を持っている人や免疫力がそもそも低い人が多いとの情報もある。
・感染者の集中度
私がこの記事を書いている時点では、武漢:約200名 北京:5名 上海:1名 タイ:2名 韓国:1名 日本:1名となっている。このように感染者は武漢に集中しており、それ以外の都市には大きな感染拡大がない状態である。
上記のことを鑑みると今回の新型コロナウィルスは、SARSなどと比較すると感染力は低く、毒性も低いものとみられる。実際、感染者の多くが武漢に集中しSARSよりも拡散が抑えられていると考えられ、かつ、死亡者も健康な人は死に至る可能性は比較的低いと考えられる。
このようなウィルスの特性を考えるとどのような対策を実施することが大切なのだろうか?今回のウィルスの特徴から考えると、「死亡率が高くなる原因の多くは免疫力の落ちた人間が感染することにある」と考えられる。健康な人が感染したとしても対処療法でも病院でちゃんとした治療を行えば治癒する可能性が高い。
そう考えると、死亡率を低下させるために最大の効果を発揮する施策として考えられるのは、高齢者や持病を持った人や幼児などとその周囲の人との接触を可能な限り無くすことを国民に伝えることである。そこを遮断することが出来れば感染者は増えても死亡率は減らすことが出来るはずだ。
とはいえ感染者が増えても良いというわけではないので、感染者を低減させるための施策も必要になる。これは中国当局が実施しているように武漢への不急な移動や武漢からの移動を制限すること、マスクなどの予防措置と共に、免疫力を高めるべく規則正しい生活や食生活を十分に国民に伝えることであろう。
今回、武漢市が武漢への渡航や武漢から他都市への移動を制限しているが、これは感染を低減させることにおいては効果はあると思われる。しかし、武漢内にいる感染者が高齢者などと接触してしまえば死亡率は高まるし、他の都市に移動した感染者が高齢者と接触すれば死亡率は高まる可能性が高い。そう考えると、現時点での中国当局の施策としては、感染者をこれ以上増やさないことに重点が置かれているようである。それは正しいと考えられるが、死亡者を増やさない対策についてはまだ国民に十分に伝えきれていないような気がするのでその点は気になるところだ。
中国当局は、今回のウィルスがどのような特徴を持っており、今のところどのような人が重症化して死に至っているのかを正確に知らせることによって無駄なパニックを起こさせず、正しい対策を実践させることが必要だと考える。
また、日本においてもマスコミが報道しているような危機感を煽る報道に心配している人も多いかもしれないが、マスコミが騒ぐほどに恐れる必要はないのではないのではないかと個人的には考えている。