マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

【書籍】「物語を生きる」今は昔、昔は今

マーケティングの仕事で最も大切なことは「消費者のことをより深く知ることである」と言われる。
知るためにどうすれば良いのか?特に日本というマーケットを考えるとき、日本人の本質を知らなければいけないと考えた。
そんなときに出会った本がこの『「物語を生きる」今は昔、昔は今』である。

この本は、日本古代の物語から日本人の特性について考えた書籍である。「源氏物語」「落窪物語」などの特徴的なシーンから日本人とは何か?どんな美意識を持っているのかを語る。その記述の中には、古代の物語にも関わらず現代の日本人が共感できる部分が多いことに非常に驚かされる。古代からの美意識が現代にも息づいていることに感動すら覚えるのだ。

また、著者は古代の物語には人間がこの世界を生きていく上での考え方やヒントがあると言及している。現代の日本人も古代の日本人も結局は大きな流れの中で生かされていると指摘し、その「ものの流れ」の中で日本人はどのように考え生きてきたのかについて論じている。この部分も「現代の日本人らしさ」を感じずにはいられないところであった。

マーケティング担当者として特に参考になった点は、日本人に限らず人間という生き物は、自分の中に多くの人格を持っているという点であろう。近年のマーケティングでは、消費者は一つの人格しかもたず、まるでいつも同じような考え方に従って行動していることが前提になっているものが多い。(もちろん、すべてではない)しかし、実際には、どんな人間でも時間によっても、何をしているのかによっても、誰と一緒にいるのかによっても全く違う価値観と考え方に沿って行動している。それはまるで多重人格者のように、さっきまでの行動と全く異なる行動をすることさえある。しかし、それが普通の人間というものである。人間は常に感情が揺れ動く。そのことを前提としたマーケティングを実践できるかどうかはマーケティング担当者としての仕事に大きな影響を与えるだろう。

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