マーケティング関連の記事を書いていますが、基本思いつきのメモです。なので、記事を信じないでください(笑)

仕事への基本的な向き合い方|マーケティング

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

本日は、年始ということで、仕事への基本的な向き合い方について書いていきたいと思います。明日から仕事始めという人も多いと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。

私はこれまでマーケティング関係の仕事をしてきました。新卒からずっとマーケティングの仕事をしてきて、「成長する人」と「成長しない人」について、なんとなくですが違いは分かっているつもりです。また、自分自身が圧倒的に成長した期間と成長せず停滞が続いた期間があるのですが、その時の仕事への取り組み方の違いも仕事への基本的な取り組み方に影響を与えました。

成長しない人の特徴は「他責思考」

最初に結論を言ってしまうと、成長しない人の特徴は「他責思考」であることです。他責思考は、字のまま責任を自分自身で負うのではなく、他人に責任を持たせる考え方のことです。この思考になるとなぜ成長しないのか?なんとなくでも分かる人が多いのではないでしょうか。他責思考になると、仕事に責任を持たなくなりますので、仕事への気持ちは必然的に低いものになります。クライアントとのミーティングでも、結局のところ上司が決めたことに対して、言われたことをやるだけという仕事の仕方になってしまうのです。

本来、まだまだ未熟な社会人としては、ミーティングでの上司の発言などから考え方を身につけて、実際に課題を考えてみるという試行錯誤が必要となります。しかし、他責思考になっていると仕事に対する責任は上司にあり、自分自身にはないと心のどこかで考えているために、そこまで上司の発言の意味や資料作成の方法について考えることが少なくなります。そうなると基本的に待ちの姿勢となり、結果的に言われたことをやっているだけという悪循環に陥ってしまいます。

マーケティングコンサルと言う仕事は個人能力に大きな影響を受ける

そうなるとどうなるかはお分かりいただけるでしょう。言われたことだけをやっていてもマーケティング思考は鍛えることは出来ません。また、クライアントの前でプレゼンし、マーケティング戦略の提案をすることは難しいものです。なぜなら、マーケティングという仕事は、根本的な価値が自分自身の考え方や知識に依存しているからです。マーケティング戦略を提案する仕事というのは結局のところ、担当する個人がどれだけクライアントのことを考えたのか、そして、それまでの仕事でどれだけ考え、知識を蓄えてきたのかに大きく影響するのです。

よく勘違いされるのは、マーケティングのフレームワークを覚えてそれをテンプレートにして考えていけば、マーケティングの仕事を標準化できるはずだという考え方です。もちろん、それは否定しません。それも可能です。しかし、そのようなコンサル業務を標準化することで価値を出すことはまず不可能です。標準化することで低コストでサービスを提供することができるようになりますが、標準化することでクライアントの状況に合わせた提案というのは基本的にできなくなります。結果としてクライアントとしては何も良くならなかったね。という状態になるのです。このようなマーケティングコンサル業務を提供する企業に未来がないのは明らかです。運よく標準化がハマることもありますが、ハマるかどうかは運次第です。

結局のところ、言いたいのはコンサル業務というのは個人のスキル・経験・知識に大きな影響を受ける業種だということです。なので、個人の考える力がものを言うのです。クライアントの状況を把握し、自分の中にあるこれまでの知識と経験をフル活用してどう解決することができるのかを考えること。そうすることで初めてクライアントのマーケティング課題を解決することが出来るのです。

「考える力」はどうすれば手に入れることができるのか?

では、どうすれば「考える力」を手に入れることができるのか?と言うことですが、これははっきり言って「考えることでしか身につきません」。大変申し訳ないのですが、それだけです。私が最も成長した期間があると上述しましたが、この期間はとにかく考えた期間なのです。何か考え方に関する本を読んだとか、何か教科書的なものがあったわけではありません。とにかく何が課題でどうすればその課題を色々な制約の中で解決することができるのかを考えたのです。

「考える力」と言うのは教えてもらえれば身に付くというものではないと私は思っています。論理的思考の本は確かにありますが、これら知識は必要ですが、知識として覚えても考える力はつかないというのが私の考えです。考える力というのは、スキルです。自転車の乗り方を知識として覚えても意味がないように、考える力も知識だけではどう頑張っても身に付くことはないのです。なので、基本的な論理的思考の考え方の本を読んだら、とにかく考えることの実践が重要なのです。

考えることは苦しい。とっても苦しい。

こういうと多くの人に残念がられます。特に、楽に考える力を手に入れたいと思っている人には残念がられます。なぜなら、考えることはとても苦しく辛いものだからです。誰でもどんなに考えても正確な課題がわからない。課題は分かっても解決するための手法が分からないという状況に陥るからです。この苦しさは考えたことのある人にしか分からないと思いますが、みんなこの苦しみから逃れたくて考えるのではなく知識を得ようとしてしまうのです。なので、考えるしか方法はないと言うと残念がられるのです。またあの苦しみを味わうしかないのかと。

苦しいから他責思考では考える力は身につかない

ここで他責思考の話に戻りたいと思います。他責思考になると仕事への責任感が薄くなります。そして、考える苦しみからも逃れることも出来るのです。あくまで考えるのは上司であって、その考えた結果としてやるべきことが上から降ってきてそれをやるだけ。そこには「考える」という行為がどこにもないので楽なのです。他責思考は仕事を継続する上で重要な考え方かもしれませんが、残念ながらその代わりに考える力はつかないのです。他責思考は、問題の原因は自分にはありません。他人に原因があるので、基本的に考えることを放棄してしまっている状態です。しかし、考える力というのは、そういう課題に対して、逃げず課題に向き合い解決するためにどうすれば良いのかを苦しみながら解決していくことでしか身につかないのです。

新入社員などには、「何も知らないのだからしょうがないじゃないか」と言うかもしれません。確かにそうです。何か出来るはずがありません。しかし、だからと言って課題や問題から逃げずに解決しようとする姿勢を持っているかどうかで、その後の成長に大きな差が生まれるのは当然のことなのです。知識もスキルも仕事も口を開けて待っていれば上司が持ってきてくれるわけではありません。会社の戦力になる社員に育ててもらえると考えるのは、成長するための基礎が出来ていないと言えるのです。成長するための最も重要なことは、考えることだからです。

仕事への強いオーナーシップがなければ「考える力」はつかない

上述したように考えることは非常に辛く苦しいものです。そのため、中途半端な仕事への取り組み方では考え抜くことは絶対にできません。どこかで考えることを放棄し、クライアントが悪い、社内の環境が悪い、上司が悪いなどと考えてしまうと、考える力を鍛える機会を自ら放棄してしまうことと同じだからです。そうではなく、なんとしてもこのクライアントの課題を解決してみせるという「強い気持ち」がなければなりません。そのため、仕事に対して受け身で取り組むことにはデメリットしかないのです。主体性を持って、(単なる新卒社員だとしても)自分のプロジェクトだと思い、強い責任感を持って取り組むことなしに考える力は身に付くことはないのです。

このようにオーナーシップを持って仕事に取り組むと、発言が変わってきます。言われたことをやるだけの人間から上司に対して「こういう考え方も出来るのではないか?」と異なる視点を提供することが出来るようになります。上司は1人で悶々と考えるより話ながら考えることの方を好みます。話し相手がいることは考える上でとても大切だからです。そのため、こいつは考えているな、考えられるなと上司に思わせることが出来れば、戦略立案の会議に呼ばれたり壁打ちの相手にしてもらえるようになります。そうすると上司からいろんな知識や経験の話を手に入れることが出来るようになります。ただ、言われるのを待っているだけでは絶対に手に入らない知見を手に入れることができて、かつ仕事も少しずつ任されるようになり考える経験を積み、成長することが出来るようになるのです。

ぜひ、考えることから逃げないでください。考えることを放棄しないでください。考えることを他人に任せないでください。そのためにも仕事に対して強いオーナーシップを持って取り組んで下さい。

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